格安SIMの最新調査データから市場動向を予測! さらなる利用者増加に向け、MVNOに求められるものとは?
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格安SIMの最新調査データから市場動向を予測!さらなる利用者増加に向け、MVNOに求められるものとは?
2017年5月26日、MMD研究所は、格安SIMの最新調査データの発表や、MVNO4社(OCN モバイル ONE、mineo、イオンモバイル、LINEモバイル)の代表者を招いてのMVNO勉強会を開催しました。
SIMプランナー編集部もこの勉強会に参加。今回のニュースでは、この勉強会の内容に触れつつ、最新の格安SIMの市場動向について解説します。
格安SIMのメイン端末での利用は、市場全体の約1割
MMD研究所が発表した格安SIMの最新調査データによると、格安SIMのメイン端末での利用は、2017年3月時点で、前年比32%増にあたる、市場全体の7.4%に。ソフトバンクのサブブランドである、Y!mobileを加えると、その割合は、10.8%となり、市場全体の約1割を占める結果となりました。
また、格安SIMのユーザー層については、2016年10月から、60代以上の高齢者と、10代・20代が増加。
もともと格安SIMは、男女とも40代の利用者が多い傾向にありましたが、テレビCMの放送や、SIMカードが複数枚発行でき家族間で通信データ容量がシェアできるプランの提供等、MVNO各社が格安SIMの認知度向上に向け、様々な施策に取り組んだことが、ユーザー層の拡大につながったと考えられます。
格安SIMを利用する際の不安・不満解消がさらなる市場拡大のカギ
上記の内容からもわかるように、利用者・ユーザー層を大きく伸ばしている格安SIM。
しかし、利用者が増加する一方で、2017年4月には国民生活センターが、格安SIM・格安スマホの利用について注意喚起を行う等、格安SIMの利用に関するトラブルが近年増加しており、今後、市場を拡大するためには、新規契約者に対し、格安SIMを利用する際に感じる不安・不満をいかに解消できるかがポイントだと考えられます。
これに対し、各MVNOでは、格安SIMの利用に関するトラブルを未然に防ぐため、以下の取り組みを実施。
- 大手通信キャリアのスマホとの違いや、格安SIMがどういったものなのかを事前にしっかり説明する。
- 大手通信キャリアのスマホと比較し、料金が安い理由・通信速度が遅い理由を説明する
- デメリットも含め、格安SIMについて説明する
- わからない点があれば、すぐに問い合わせができる仕組みを導入している 等
つまり、格安SIM・格安スマホを利用する際は、大手通信キャリアが提供するスマホとの違いをはじめ、事前に格安SIM・格安スマホがどういったものなのかを、しっかり確認しておくことが大切だと言えるでしょう。
MVNOが提供する独自サービスに注目
また、近年、UQmobileやY!mobileといった大手通信キャリアのサブブランドが利用者を拡大していることに加え、ドコモでも月額料金を割り引く新プランの提供を開始する等、大手通信キャリアは、ユーザーのMVNOへの転出防止を推進。そのため、今後、格安SIMが市場を拡大していくためには、いかに各MVNOが、お得に・便利に・安心して、格安SIMを利用できる独自サービスを提供できるかがポイントだと考えられます。
例えば、今回、勉強会に参加したOCN モバイル ONE、mineo、イオンモバイル、LINEモバイルの4社は、以下の独自サービスを提供しています。
recomendOCN モバイル ONE
独自サービス |
・日次コースの提供(「110MB/日」コース、「170MB/日」コース) |
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recomendmineo
独自サービス |
・ドコモ回線・au回線に対応 |
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recomendイオンモバイル
独自サービス |
・プラン数の多さ |
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recomendLINEモバイル
独自サービス |
・カウントフリー |
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また、上記以外にも、多くのMVNOが、お得に、便利に、安心して格安SIMを利用できる独自サービスを提供しています。
近年、認知度の高まりとともに、利用者数を伸ばしている格安SIM。
格安SIMに乗り換える際は、格安SIMのデメリットや大手通信キャリアが提供するスマホとの違いをしっかりとチェックした上で、自分に合ったプランを選び、毎月のスマホ料金節約に役立てることが大切だと言えるでしょう。